青くてモフモフした愛らしい見た目で人気を集める、ガンバ大阪のオフィシャルマスコットが、2022年5月に登場した「モフレム」です。好奇心旺盛で食いしん坊、人を笑顔にすることが大好きなムードメーカーとして知られ、失敗してもへこたれない強いハートの持ち主。茶目っ気たっぷりでいつも一生懸命な姿がガンバ大阪のファン・サポーターの心をがっちりとつかんでいます。
モフレムを生み出したガンバ大阪は、地元の人たちの熱い想いを受けとめ、寄付金を募ってホームスタジアムを建設したり、アパレルや食品メーカーとコラボするなど、サッカーの枠を超えて、ファン・サポーターの日常に寄り添う取り組みを積極的に行ってきたクラブです。モフレムに関しても、スポーツマスコットの常識を覆し、日本のスポーツ文化に新しい風を吹き込む必要があると考え、ファン・サポーターはもちろん、地域の方や子どもたちなど、多くの方と情緒的なつながりを作ることに挑戦したいとの熱い想いと願いを込めて誕生しました。
モフレムは、その愛らしい見た目(視覚)、ふわふわモフモフとした質感(触覚)、実際に食べられるモフレムグルメ(味覚)、思わず口ずさんでしまうモフレムソング「ジャンピン・バンピン モフレム」(聴覚)のように、これまでさまざまな感覚でファン・サポーターや地域の人たちを楽しませてきました。
そして今回、モフレムの魅力をさらにパワーアップするために新たに加わったのが、モフレムの香り「MOFFICÉ(モフィーチェ)」です。ガンバ大阪がモフレムを通して挑戦している「ファンや地域を巻き込んだ、ピッチを超えた体験創造」の一役を香りが担えるのでは、と考えて開発に至りました。マスコットに香りという「嗅覚(きゅうかく)」が加わることで、五感のすべてでモフレムを体感できるようになったのです。
モフレムの香り「MOFFICÉ(モフィーチェ)」は、ワークショップやブランド分析を経て、モフレムチームとべレアラボがゼロから作り上げた完全にオリジナルの香りです。「マスコットの香りを作る」という前代未聞のプロジェクトだけに、完成までの道のりは一筋縄ではいきませんでした。
香りの開発にあたっては、ガンバ大阪でモフレムのプロジェクトを担当するスタッフのみなさんに集まってもらい、ワークショップを開催。あらためて、モフレムとはどういう存在なのか、モフレムを通して伝えたいことなど、人々のこころを惹きつけるモフレムの本質を深堀りしていきました。
その中で一番印象的だったのは、「モフレムを通してスタジアムでの楽しい体験を思い出してほしい」、「モフレムに会いたい!と思ってもらいたい」、「泣いている子どもも笑顔になる」、「ハッピーになるような存在であってほしい」といった願いでした。
スタッフの皆さんがモフレムを通じて届けたいのは、「青いふわふわに包まれて一緒に楽しい気分になろう!とにかくみんなでハッピーになろう!」というメッセージであることが明確になり、香りを作るうえで大きな柱になりました。
こうしたモフレムチームの想いや届けたいメッセージをのせ、モフレムを香りで具現化する。そのためにベレアラボの調香師クリストフ・ロダミエルとも議論し、試作と評価を重ねていきました。
最終的に完成したのは、モフレムの愛らしさ、楽しさ、ハッピーにさせてくれるキャラクターや、ふわふわモフモフとした質感を表現した香り。綿あめや色とりどりのドロップキャンディ、ジューシーなフルーツの香りが、お祭りのワクワク感や童心に返るような気持ちを想起させてくれます。
そしてこの香りの背景には、モフレムがガンバ大阪のファン・サポーターも、そうでない人も、地域の人も、みんなを笑顔でつなぎ、ハッピーの連鎖を巻き起こす存在になってほしいという願いが込められているのです。
香りの名前「MOFFICÉ(モフィーチェ)」は、モフレムの“MOF”とふわふわやモフモフを意味するイタリア語“SOFFICÉ(ソフィーチェ)”を合わせて名付けられました。実は、ガンバ大阪の「GAMBA(ガンバ)」はイタリア語で「脚」という意味であることを皆さんは知っていましたか?同様にモフレムの香りもイタリア語を取り入れて命名されました。
そして、5月19日にパナソニック スタジアム 吹田で開催されたモフレムデーで、ついにこの「MOFFICÉ(モフィーチェ)」が初めてお披露目されました。
ガンバ大阪オフィシャルマスコット「モフレム」の香り「モフィーチェ」を開発
スタジアムに現れたモフレムが香りをまとっていただけでなく、入場ゲートで香りを感じることができたり、お部屋や車内で使える香り付きのフレグランスタグが配られるなど、応援に駆けつけたファン・サポーターのみなさまに「MOFFICÉ(モフィーチェ)」がぐんぐん広がっていくシーンが、そこかしこで見られました。
今後はフレグランススプレーなど「MOFFICÉ(モフィーチェ)」が香るグッズを増やしていく予定です。グッズを通して日常的に香りに触れることで、ホームゲーム以外の時にもモフレムやスタジアム、ガンバ大阪のことを思い出してもらえる効果が期待できそうですね。
また、パナソニック スタジアム 吹田で応援した子どもたちがいつしか大阪を離れ、5年後、10年後、スタジアムに帰ってきた時に、「MOFFICÉ(モフィーチェ)」の香りによって郷愁に駆られるという未来もあるかもしれません。
ガンバ大阪によるモフレムの香りへの取り組みは、まだ始まったばかり。これから「MOFFICÉ(モフィーチェ)」がチームやサポーターにどのような効果をもたらすのでしょうか? ぜひ、ご注目ください。