暖かい陽気に心躍る春。多くの人にとって、花粉の舞い上がりが気になりだす季節でもありますね。くしゃみや鼻水、目のかゆみなど、つらい症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか? そんな時こそ、香りの力を活用して心地よく過ごす方法を試してみてはいかがでしょうか。 今回は、基本の花粉対策に加え、花粉シーズンを前向きに過ごすための香りの活用法をご紹介します。 目次 春先から気になりはじめる花粉 2月頃から増えるスギ花粉とヒノキ花粉 5月以降も飛散するカモガヤ花粉 基本の花粉対策は? 外出時には花粉を防御するアイテムを 室内は、空気清浄機や換気で対策 自分にあった花粉対策グッズを選択して フレグランスオイルやディフューザーを活用! 香りのメリットとは? 花粉の時期に、気分転換できるハーバル系の香り アロマディフューザーを使って部屋の空気を調える 花粉の時期におすすめのベレアラボのアイテム 空気清浄機能付き「ラバロック ミニ アロマディフューザー」 BÉLAIR LABの「HERBAL SYNERGY(ハーバル シナジー)」の香り ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 春先から気になりはじめる花粉 2月頃から増えるスギ花粉とヒノキ花粉 花粉症の主な原因となるのがスギやヒノキの花粉です。スギ花粉は2月頃から飛散し始めて3月にピークを迎え、4月頃まで飛び続けます。 その後、スギ花粉からやや遅れた3月初旬から、少しずつ飛び始めるのがヒノキ花粉。ヒノキ花粉は4月にピークを迎え5月頃まで影響を及ぼします。晴れて気温が高く、風が強い日は花粉の飛散量が増えるため、花粉症の人は注意が必要。 また、暖冬となった年は、地域によっては通常より早めの1月下旬~2月上旬に花粉が飛び始めることもあるため、早めの対策がカギとなるでしょう。 5月以降も飛散するカモガヤ花粉...
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伽羅(きゃら)とは、香木の中でも希少価値の高い沈香(じんこう)の一種。その成熟した香りはかつての戦国武将や貴族にも愛され、珍重されてきました。伽羅の香りの特徴や歴史、そして香道についてご紹介します。 目次 伽羅はどんな香り? そもそも伽羅とは? 伽羅は香木の一種 沈香とは? 伽羅は、「沈香」の中でも最上級 白檀(びゃくだん)は伽羅とは異なる香木 伽羅の歴史と背景 志野流とBÉLAIR LABのコラボレーション 伽羅の香りを楽しめるアイテム 伽羅はどんな香り? 伽羅はウッディーでほんのりと甘く、そのなかに印象的なスパイシーさが広がる、奥行きの感じられる独特の香りが特徴です。甘さ・辛さ・渋み・苦み・酸味などが混ざり合って、美しく調和した「五味(ごみ)」を感じることができ、濃厚でありながら洗練された優雅さを漂わせることから、日本を代表する芸道の1つである「香道」でも珍重されている香りです。 常温ではあまり香りを感じられず、150度以上に温めることで樹脂の成分が蒸発して本来の香りを感じることができます。 そもそも伽羅とは? 伽羅は香木の一種 香木とは広義には樹木から採れる香料のことですが、主に伽羅・沈香・白檀の3つを指します。白檀は原木の状態でも芯材部分に芳香がありますが、沈香・伽羅となる原木には香りがなく、樹脂が長い年月をかけて変質・熟成することで香りを放つようになるというのが大きな違い。さらに、沈香の中でも最上級のクオリティを持つものが伽羅と呼ばれます。 沈香とは? では、そもそも沈香(じんこう)とはどんなものなのでしょうか? 沈香は、自然界の偶然によって生み出されるもの。樹木が傷ついたり菌に感染したりすると、自己防衛のために樹脂を蓄積させます。その樹脂が凝結し、長い年月をかけて変質・熟成し、特有の香りを放つようになることで沈香が出来上がります。 木は本来軽く水に浮きますが、ぎっしりと樹脂が詰まって比重が重くなると水に沈むことから「沈」という字が用いられていて、沈水香木(じんすうこうぼく)と表現されることもあります。沈香になる木は、主に東南アジアの熱帯林に自生する特定(ジンチョウゲ科)の木です。この香りは自然の中で何十年、何百年もかけて作られるため、人工的に短期間で再現することはできません。 国際的にも沈香の需要が高まり、環境破壊や過剰伐採によって資源の枯渇が懸念されることから、香舗や流派のなかには、東南アジアで植林を行うなどして人工栽培に取り組む活動を進めているところもあります。 伽羅は、「沈香」の中でも最上級 伽羅は、沈香のなかでも最上級のクオリティのものに分類されており、その希少性の高さから「香木の王様」とも呼ばれ、古くから多くの人を魅了してきた貴重な存在です。ベトナムの限られた地域からごくわずかしか産出されず、また、香りの生成に長い年月を要するため、古来よりその価値は金に等しいとされてきました。 世界で最も貴重とされる香りの1つに数えられ、自然の神秘や力強さを象徴するものとして、古くから天皇や将軍、貴族などに愛されてきました。 伽羅は、文化的価値を持つ、歴史ある貴重な素材として珍重されてきたのです。 白檀(びゃくだん)は伽羅とは異なる香木 香木の代表例として、白檀(サンダルウッド)はよく知っている人も多いのではないでしょうか? 各地で幅広く用いられてきた香木で、お香や彫刻、仏具、アロマオイルなどにも多用されていますね。落ち着きのある、爽やかな甘い香りが特徴です。 通常、香木は加熱していない状態ではあまり香りが感じられないか、しても少し香りがする程度ですが、白檀は加熱していない常温でも強い芳香を放つのが特徴。伽羅も白檀もどちらも高貴な香木として有名ですが、希少価値が高く入手困難な伽羅に対して白檀はさまざまなシーンで多用されるポピュラーな香木で、お香の原料に最も多く用いられています。...
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目次 手作業で長い時間をかけて引き出される、バニラの香り 発酵と熟成が引き出す香りの深み 幸福感や心地よさをもたらし、時代や性別を超えて愛される香り 香水の歴史を彩るバニラの登場 やさしく穏やかなバニラの香り。香水だけでなく、空間でも楽しみたい アロマディフューザーで広がる心地よさ まろやかなバニラの香りに包まれた、やさしくてあたたかな時間に 高品質で知られる希少なサステナブル香料を採用 HUGGING VANILLA(ハギング バニラ) ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 手作業で長い時間をかけて引き出される、バニラの香り あたたかく、心地よく、リッチなバニラの香り。子供のころの楽しい思い出や、甘いお菓子の香りの余韻を呼び起こしてくれます。 バニラの親しみやすい香りは、香水で最もよく使用される原料のひとつです。 生産地はマダガスカルやレユニオン島、その他インド洋諸島。原材料は、熱帯ランの一種「バニラ・プラニフォリア(Vanilla planifolia)」の果実「バニラポッド」。ラン科バニラ属のうち、主に学名Vanilla planifoliaの莢果(とうか:さやに包まれた果実)です。 成熟前のバニラポッドを発酵させたものを「バニラビーンズ」といい、これがバニラの香料のもとになります。世界で2番目に高価なスパイスと言われる大きな理由が、栽培にかかる手間。収穫までに、とても長い期間と労働力が必要なのです。 まずバニラの花は、バニラの木が大株に成長しないと咲きません。花が咲くまでには3年以上かかります。でも、花の寿命はたった1日。このわずかなタイミングを逃さず、人の手を使って受粉させます。 受粉後、バニラの木は約1カ月をかけてバニラポッドを実らせます。そこから7~8カ月間待ち、成熟前の未熟なバニラポッドを採取します。この時点で、甘い香りはまだありません。 発酵と熟成が引き出す香りの深み バニラの芳醇な香りは、採取したバニラポッドを手作業で2~3週間をかけて発酵・熟成させていく中、少しずつ引き出されていきます。 つまり、採取までの期間はトータルで約9カ月。それほど手間がかかることが、バニラビーンズがサフランに次ぐ高価なスパイスといわれる理由です。しかも世界的な需要の高まりもあり、バニラビーンズの卸売価格はここ5年で約10倍に高騰。今や、銀の平均小売価格を上回る勢いとなっています。 幸福感や心地よさをもたらし、時代や性別を超えて愛される香り そんなバニラの香りは、実はバラエティに富んでいます。 皆さんがよく知っている、甘いお菓子を連想させる香りは「グルマンノート」といいますが、それ以外に木やレザー、ラムの香りがするものもあります。また、寺院でお香として用いられたり、シガーの香りづけなどにも使われてきました。 香水の歴史を彩るバニラの登場 現代の香水の世界にバニラが初めて登場したのは、1921年のことでした。「ゲラン」がその象徴的な作品「Jicky」に、バニラの香りを加えたことが始まり。以降、その親しみやすい香りは時代を超えて愛され続けてきました。...
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湯船に溶かして入浴することで全身を保湿するバスオイル。全身がうるおって香りも楽しめるのでギフトとしてもおすすめ。 バスオイルの特徴や使い方、ベレアラボのおすすめアイテムをご紹介します。 目次 バスオイルとは? バスオイルの成分 バスオイルの使い方 バスオイルとアロマオイルの違い バスオイルはギフトにもおすすめ!おすすめのバスオイルをご紹介 グリーンの爽やかな香りが上品なバスオイル 柑橘系×ラベンダーの香りが織りなすバスオイル 木々の静寂に包まれるリラックスバスオイル バスオイルとは? 気温と湿度がぐんと下がり、肌寒さを感じるようになってきました。急にお肌の乾燥を感じはじめた人も多いのではないでしょうか?そんな季節におすすめなのが、かんたんに保湿ケアが叶って香りにも癒されるバスオイルです。 バスオイルとは、入浴の際にバスタブのお湯に溶かして使用するオイルのこと。オイルが肌になじんで全身のうるおいを保つ効果が期待できるのに加え、浴室に広がる香りを楽しめるのも魅力。 自分で日常遣いするのはもちろんのこと、サイズや価格、香りの選択肢も豊富なため、ギフトにもぴったりなんです。 バスオイルの成分 バスオイルに含まれるオイルには、植物から抽出した「植物由来」のものと、ミネラルオイルと呼ばれる「石油由来」のものの2種類があります。 植物オイルは、大地から栄養分をとりこみ陽の光をいっぱいに浴びて育った植物が、種子や果実に蓄えた豊富な栄養分を含むオイル。人の皮脂の構造に近く肌への親和性が高いオイルが多いのが特徴で、保湿力に優れたものや浸透力の高いもの、刺激が少なく肌に優しいものなど、その効果や性質は種類によってさまざまです。 いっぽうミネラルオイルは鉱物油とも呼ばれ、石油を原料として合成・精製された油成分のこと。肌に浸透せず、表面に油膜をつくって水分が蒸発するのを抑える働きに優れています。酸化しにくいため長期保存に向いていて、コストパフォーマンスに優れているのも特徴の1つ。 価格や容量、香りなどが異なるいろいろなバスオイルが販売されていますが、選ぶときにはぜひ成分の違いにも注目してみてください。 バスオイルの使い方 バスオイルの使い方はとてもかんたんで、適量を浴槽に入れるだけ。ポイントは、使用するバスオイルの容量や用法を守ることです。もしお湯の温度の目安が記載されていた場合には、その内容の通りに適温のお湯を張りましょう。熱過ぎるお湯は、肌の乾燥の原因になりますし、のぼせてしまうと有効成分が肌になじむまでゆったりと入浴することが難しくなってしまいます。 また、湯船にバスオイルを入れたら、よくかき混ぜてからお湯に浸かりましょう。成分がお湯全体にいきわたって保湿効果を全身に届けやすくなるうえ、浴室に充満した香りを感じやすくなるメリットもあります。 いつでも快適にバスオイルを使い続けるために、浴槽を傷めないよう注意することも大切でしょう。バスオイルの成分が風呂釜やフィルターなどに付着すると故障の原因になることもあるため、追い焚き・循環・保温機能は使用を避けて。入浴後は中性洗剤とスポンジでバスタブをサッと洗い、汚れを流しておくのを習慣に。汚れは乾くと落ちにくくなるため、お湯を抜いたらできるだけ早く洗うことをおすすめします。 ゆったりと香りを楽しみながらリラックスできて、入浴しながらに保湿ケアも叶うバスオイルは時短スキンケアのお助けアイテム。正しい使い方を守って、効果を最大限に引き出しましょう。 バスオイルとアロマオイルの違い バスオイルは湯船に垂らして使用するアイテムですが、混同されやすいのが「アロマオイル」です。 なんとなく響きは似ていますが、2つは全く異なるアイテム。バスオイルはお風呂でお湯に混ぜて使用することを目的としたオイルですが、アロマオイルはお風呂に入れることを前提としていません。水に溶けやすいバスオイルと異なり、浴槽に入れてもお湯に溶けず分離して浮いてしまいます。また、アロマオイルに含まれている精油は肌への刺激が強く、赤みやかゆみを引き起こす可能性も。 目的に合わせてアイテムを選び、用法通りに使用して香りを楽しんでくださいね。 バスオイルはギフトにもおすすめ!...
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いつでもどこでも香りを楽しめるポータブルアロマディフューザー「ラバロック ミニ アロマディフューザー」の使い方をベレアラボスタッフにヒアリング! 外出先での使い方や、自宅でのおすすめの活用法などご紹介。
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目次 金木犀とは 金木犀の花の活用方法。香料はもちろん薬草として食用にも 金木犀はどんな香り?開花時期はいつ? 金木犀の香りを楽しむためのアイディア 金木犀の枝を部屋に飾る 金木犀の香りを含んだキャンドルやルームフレグランスを使用する 金木犀の香りでやさしく穏やかな気持ちに ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 金木犀とは キンモクセイ(=金木犀)とは、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹。4~6mの高さに育ち、秋に金色やオレンジ、赤の花を咲かせます。「ギンモクセイ(銀木犀)」の変種と言われていてよく似ていますが、キンモクセイは白色の花を咲かせるギンモクセイよりも甘くフローラルフルーティな香りをより強く放つのが特徴です。 金木犀の属名の学名は、「オスマンサス・フラグランス(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)」。「Osmanthus(オスマンサス)」は、ギリシア語の「osme=香り」と「anthos=花」が語源で、「aurantiacus」は「橙色」を表します。 英名は「フラグラント・オリーブ(Fragrant olive)」。「fragrant」は「香り高い」という意味をもち、名前からも金木犀のかぐわしい花の様子が伝わってきますね。和名は漢名「木犀」の日本語読みで、樹皮が動物のサイ(犀)の足に似ていて金色やオレンジの花が咲くことから「キンモクセイ(金木犀)」とされたと言われています。別名「モクセイカ(木犀花)」と呼ばれることもあります。 金木犀の花の活用方法。香料はもちろん薬草として食用にも 原産地の中国では、「丹桂(タンケイ)」または「桂花(ケイカ)」と呼ばれ、多くの金木犀が植林されたり自生したりしています。亜熱帯性気候と豊かな土壌、適度な雨と強い太陽に照らされる環境を好み、桂林市近郊の群山や、重慶市、成都市などに多く分布。中国と台湾の市場では、収穫し乾燥させた花を菓子や茶、最近では食品の香料として用いてきました。 ファインフレグランスの世界では、希少で高価なものとして知られている金木犀。1〜3週間ほどの花の収穫期間に、木の枝を揺らし、花をシートに落として採取されます。小さな花をつぶさないように枝や葉などの不要物をひとつひとつ手作業で除去し、フレッシュな香りを保つために食塩水に漬け込んで貯蔵されます。その後数ヶ月間かけて花から採取された香料は、世界各国に輸出されます。 日本では、観賞用庭木や公園樹としてとても人気の高い植物です。金木犀は雌雄異株の植物ですが、日本には花付きのよい雄株しか移入されていないため実を結ぶ雌株は存在しないと考えられています。ですから自然の分布はなく、すべて挿し木で北海道と沖縄以外の日本中に増やされてきました。 金木犀の花は、その芳香の持つ癒し効果が注目され、薬草として利用されることもあります。乾燥させた花はうがい薬の原料や、薬用酒の原料としてホワイトリカーに漬け込んで。ほかに、白ワインに漬けたものが桂花陳酒として売られていますね。また、桂花茶は甘い香りが濃厚で、そのまま煎じたり、紅茶や烏龍茶の香り付けとしてブレンドしたりして重宝されています。 金木犀はどんな香り?開花時期はいつ? 金木犀の開花時期は、9~10月の秋。夏が終わって、少し涼しくなってきた頃にオレンジや赤色の可愛らしい花を咲かせます。近年では、気象条件や個体の栄養状態によっては2度咲きするケースもあるようです。 花が咲き始めると、あたりには特徴的な甘い香りがふんわりと漂います。日本では、金木犀の香りが漂うと「夏の終わり」と「秋の訪れ」を多くの人が認識するほど秋の花の香りとして知名度が高く、春は沈丁花、夏はくちなし、秋は金木犀として、日本の三大芳香木のひとつに数えられています。 やさしく落ち着いた秋の香りと表現される金木犀の芳香ですが、多くの花に含まれるフローラルな香り成分のほかに、アプリコットやモモなどに含まれる甘くてクリーミーな香気成分も含んでいます。ココナッツのような香りとも言われるこの香りの成分は、ほかの柑橘やウッド系の香りとの相性もよく、じんわりとやさしい独特の甘い芳香で私たちを魅了してくれます。 金木犀の甘く落ち着いた香りは、リラックスを促すのに最適。不安や緊張が強く、夜寝つきが悪いという方は、寝る前に金木犀の香りを嗅いでみるのもいいかもしれませんね。 金木犀の香りを楽しむためのアイディア 街中の金木犀の香りから季節を感じる方が多い一方で、他にもさまざまな方法で金木犀の香りを楽しむことができます。 金木犀の枝を部屋に飾る...
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お香の起源や香道の歴史、香席について学びながら、現代社会で香道の魅力を日常生活に取り入れる方法をご紹介しています。
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目次 出会いのきっかけは、増上寺のイベント 土田さんの心を最も掴んだベレアラボの香りとは? ドライとセンチメンタルのほどよいバランスが魅力 ガラスと香りの意外な共通点 聖なる場所を満たすベレアラボの香り クリエイターに必要なのは、新しい世界に飛び込んでいくこと ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 1300年以上の歴史をもつイタリアを代表する伝統工芸品であり、カラフルな色使いを特徴とする芸術作品がヴェネチアンガラスです。この産地として知られるヴェネチアのムラーノ島にスタジオを構え、作品制作に打ち込む唯一の日本人アーティストがいます。彼の名は土田康彦(つちだ・やすひこ)。“ガラスの詩人”の異名を持ち、自身の哲学やメッセージを鮮やかな色彩や独創的な造形に込めた、唯一無二の作品を生み出し続けているアーティストです。 香りにも造詣が深く、ベレアラボのフレグランスを愛用する土田さんに、自身の創作活動や芸術と香りとの関係性についてお話を伺いました。 ヴェネチアンガラスアーティスト・土田康彦さん 出会いのきっかけは、増上寺のイベント 土田さんがベレアラボと出会ったのは、2022年5月。東京・増上寺で行われた「香道の世界 ー 志野流香道500年の継承」がきっかけでした。土田さんはこのイベントで志野流香道21世家元継承者一枝軒宗苾さんとのコラボレーション作品として香炉を発表。志野流の長い歴史の中で初めてとなるガラス製の香炉を土田さんが手がけたのです。ベレアラボは、イベント内の特別企画として「香りのアート展 in 増上寺」をプロデュース。土田さんもこの展示会に出展していたことから、ベレアラボとの関係が始まりました。 「香りのアート展 in 増上寺」の様子 土田さんの心を最も掴んだベレアラボの香りとは? 「会場にはべレアラボの自然をテーマにした素敵な香りが数多く展示されていました。全体的な印象を一言で言えば、やさしい。そして、センスがあるなと感じました。大量生産的なものではなく、独創性があって、ひとつひとつの個性をとても大切にしているブランドなんだなと思いましたね」 中でも土田さんの心を最も掴んだ香りは「CHILLING LEMON TEA(チリングレモンティー)」。紅茶にスライスしたレモンを入れた瞬間のようにふわりと香るシトラスと、生のジンジャーのフレッシュな刺激が心地よく、リラックスした時間を過ごせるような香りです。 「僕は紅茶が好きで〈チリングレモンティー〉の香りは飲みたくなるくらい自分の好みに合っていたんです。やさしさやイタリア語で言うエレガンテ、つまり品格も感じました」 ドライとセンチメンタルのほどよいバランスが魅力 「僕が好きなものって、ロックバンドでも小説でもドライとセンチメンタルの塩梅が絶妙なんです。ロックミュージックに例えると、パサパサしたドライな感じが強い音楽はあまり好きになれません。かといって、好きなんだけど振り向いてくれないとか、失恋して傷ついた心情をテーマにしたようなセンチメンタルな作品も好きではない。このふたつがほどよいバランスで感じられる作品が好きで〈チリングレモンティー〉にはそれが感じられるんです。心を揺さぶられる香りでありながら、湿っぽくはない。僕にとってちょうど良いさじ加減だと思いますし、世界で一番好きな香りになりました」「CHILLING LEMON TEA(チリングレモンティー)」以外には、柑橘系の「CHEERING...
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目次 未来を司る最先端の医療施設が、エグゼクティブたちの心を掴む 和風の設えで心安らぐ施設内 香りで来院者が笑顔になる 待ち時間を香りで心地よく 爽やかで上品な「SINGING SHINCHA」の香り 上質な香りが、これから始まる特別な医療体験を確信させる ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 未来を司る最先端の医療施設が、エグゼクティブたちの心を掴む “次世代医療の常識を創る”を目標に、関連大学の研究者と医療機器を提供する企業が集まり、最先端の医療やその周辺機器の研究を行う施設が「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」です。 国内外からのアクセス至便な羽田空港の近接地「羽田イノベーションシティ」に位置し、海外からも多くの医療関係者や患者などが訪れます。 健康への投資を惜しまない国内外のエグゼクティブが通うこの施設内には、最先端医療が受診できる自由診療クリニック「藤田医科大学 羽田クリニック」と、精密健診/検診サービスを提供する会員制の「フジタ エグゼクティブクラブ羽田」が併設され、先端医療研究センターで研究開発された医療機器や治療方法が即座に取り入れられることで、疾患の早期発見、早期治療に役立てられています。 和風の設えで心安らぐ施設内 館内は地下1階から地上4階までの5つのフロアで構成され、木材を模したブラウンカラーの壁面や障子を思わせるデザインなど和をイメージした高級感のある内装が特徴です。廊下や健診の待合室は広々とした空間を備え、隅々まで日本らしいホスピタリティを感じます。 空港に隣接していることもあり、施設の窓はすべて防音仕様。館内には静かで落ち着いた空間が広がっています。一般的に医療施設といえば、緊張感のある雰囲気が多い中、心安らぐ上質な設えで訪れた人たちをやさしくもてなしているのです。 中でもこの施設がほかとは違う非日常的で特別な場所であることを印象づけるために、決定的な役割を果たしているのが、空間に漂うベレアラボの香りです。 香りで来院者が笑顔になる 「この施設は日本最先端の医療研究を行っているため、医療関係者が視察に訪れたり、健康への投資を惜しまないお客様が、エビデンスに基づいた精密健診や検診を受診するために国内外からいらっしゃいます。 知識も経験も豊富なエグゼクティブのみなさまが館内に入ってすぐにおっしゃるのが“素敵な香りですね”という言葉。気持ちが和らぐのか、香りを感じた瞬間から自然と笑顔になられるような気がします」 そう話すのは藤田医科大学東京...
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青くてモフモフした愛らしい見た目で人気を集める、ガンバ大阪のオフィシャルマスコットが、2022年5月に登場した「モフレム」です。好奇心旺盛で食いしん坊、人を笑顔にすることが大好きなムードメーカーとして知られ、失敗してもへこたれない強いハートの持ち主。茶目っ気たっぷりでいつも一生懸命な姿がガンバ大阪のファン・サポーターの心をがっちりとつかんでいます。 モフレムを生み出したガンバ大阪は、地元の人たちの熱い想いを受けとめ、寄付金を募ってホームスタジアムを建設したり、アパレルや食品メーカーとコラボするなど、サッカーの枠を超えて、ファン・サポーターの日常に寄り添う取り組みを積極的に行ってきたクラブです。モフレムに関しても、スポーツマスコットの常識を覆し、日本のスポーツ文化に新しい風を吹き込む必要があると考え、ファン・サポーターはもちろん、地域の方や子どもたちなど、多くの方と情緒的なつながりを作ることに挑戦したいとの熱い想いと願いを込めて誕生しました。 モフレムは、その愛らしい見た目(視覚)、ふわふわモフモフとした質感(触覚)、実際に食べられるモフレムグルメ(味覚)、思わず口ずさんでしまうモフレムソング「ジャンピン・バンピン モフレム」(聴覚)のように、これまでさまざまな感覚でファン・サポーターや地域の人たちを楽しませてきました。 ガンバ大阪オフィシャルマスコット「モフレム」 そして今回、モフレムの魅力をさらにパワーアップするために新たに加わったのが、モフレムの香り「MOFFICÉ(モフィーチェ)」です。ガンバ大阪がモフレムを通して挑戦している「ファンや地域を巻き込んだ、ピッチを超えた体験創造」の一役を香りが担えるのでは、と考えて開発に至りました。マスコットに香りという「嗅覚(きゅうかく)」が加わることで、五感のすべてでモフレムを体感できるようになったのです。 モフレムの香り「MOFFICÉ(モフィーチェ)」は、ワークショップやブランド分析を経て、モフレムチームとべレアラボがゼロから作り上げた完全にオリジナルの香りです。「マスコットの香りを作る」という前代未聞のプロジェクトだけに、完成までの道のりは一筋縄ではいきませんでした。 香りの開発にあたっては、ガンバ大阪でモフレムのプロジェクトを担当するスタッフのみなさんに集まってもらい、ワークショップを開催。あらためて、モフレムとはどういう存在なのか、モフレムを通して伝えたいことなど、人々のこころを惹きつけるモフレムの本質を深堀りしていきました。 その中で一番印象的だったのは、「モフレムを通してスタジアムでの楽しい体験を思い出してほしい」、「モフレムに会いたい!と思ってもらいたい」、「泣いている子どもも笑顔になる」、「ハッピーになるような存在であってほしい」といった願いでした。 スタッフの皆さんがモフレムを通じて届けたいのは、「青いふわふわに包まれて一緒に楽しい気分になろう!とにかくみんなでハッピーになろう!」というメッセージであることが明確になり、香りを作るうえで大きな柱になりました。 こうしたモフレムチームの想いや届けたいメッセージをのせ、モフレムを香りで具現化する。そのためにベレアラボの調香師クリストフ・ロダミエルとも議論し、試作と評価を重ねていきました。 最終的に完成したのは、モフレムの愛らしさ、楽しさ、ハッピーにさせてくれるキャラクターや、ふわふわモフモフとした質感を表現した香り。綿あめや色とりどりのドロップキャンディ、ジューシーなフルーツの香りが、お祭りのワクワク感や童心に返るような気持ちを想起させてくれます。 そしてこの香りの背景には、モフレムがガンバ大阪のファン・サポーターも、そうでない人も、地域の人も、みんなを笑顔でつなぎ、ハッピーの連鎖を巻き起こす存在になってほしいという願いが込められているのです。 香りの名前「MOFFICÉ(モフィーチェ)」は、モフレムの“MOF”とふわふわやモフモフを意味するイタリア語“SOFFICÉ(ソフィーチェ)”を合わせて名付けられました。実は、ガンバ大阪の「GAMBA(ガンバ)」はイタリア語で「脚」という意味であることを皆さんは知っていましたか?同様にモフレムの香りもイタリア語を取り入れて命名されました。 そして、5月19日にパナソニック スタジアム 吹田で開催されたモフレムデーで、ついにこの「MOFFICÉ(モフィーチェ)」が初めてお披露目されました。...
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目次 車内でアロマディフューザーを使うことがおすすめな理由 車内に持ち込めるベレアラボのポータブルアロマディフューザー ドライブに合う人気の香りは? 朝は気分が上がる爽やかな香りを 日中のドライブにはフレッシュでみずみずしい香りを 夜のドライブには感情をやさしく揺さぶる香りを 車内での使用上の注意点 ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら クルマの中は、通勤時には自分だけのプライベートスペースになり、週末のドライブでは大切な人と過ごす特別な空間にもなります。だからこそ、快適な環境を整えて、いつでもリラックスできる場所にしたいもの。 車内で心地よく過ごすためのとっておきの演出のひとつが、アロマディフューザーを使った香りです。ナチュラルで繊細な香りが自分自身の気持ちを落ち着かせ、大切な人との時間に彩りを添えてくれます。 今回は車内の香りにもこだわりたい方へ、おすすめのアロマディフューザーとフレグランスをご紹介します。 車内でアロマディフューザーを使うことがおすすめな理由 カー用品店には車用のさまざまな芳香剤が並んでいますが、その中には好きな香りがない、との声を聞くことが時々あります。 「車内を自分好みの、もっといい香りで満たしたい」 そんな方にご提案したいのが、車内でのアロマディフューザーの活用。つねに新鮮な香りを楽しむことができ、シーンに応じて好きな香りを選ぶことができます。 室内空間のために調香されたルームフレグランスは、繊細でやさしく、自然な香りなのでコンパクトな車の空間にもおすすめです。リラックスやリフレッシュを期待でき、日々の通勤はもちろん、長距離ドライブの気分転換や、大切な人を乗せた時の演出にも適しています。 車内に持ち込めるベレアラボのポータブルアロマディフューザー 水も熱もいらないアロマディフューザーなら車内でも安心。コンパクトな空間だからこそ、フレグランスの効果が際立ちます。 ベレアラボの「ラバロック ミニ アロマディフューザー」は、コードレスで軽量。持ち運びに便利なディフューザーです。砕いた溶岩石にフレグランスオイルを染み込ませる作りなので、車内に持ち込んでもオイル漏れの心配はありません。また、旅先の部屋などでも使うことができます。あらためて、ラバロック ミニ アロマディフューザーの魅力をお伝えしましょう。 ①重さわずか110g。手のひらに乗るコンパクトサイズ →荷物が増えがちな旅行や出張でも、気軽に携帯できます。 ②バッテリー内蔵のコードレス式 →3時間の充電で、L(弱)で約14時間、H(強)で約8時間使用可能。1時間で自動的に電源がオフになるため、切り忘れの心配はありません。 ③ワンタッチで香りを変更できる →交換用のラバロック...
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目次 バイオフィリックデザインを導入し、五感を通じて自然とつながる環境を創出 社員がより人間らしく働き、つながりを深めることができる環境を整える 四季で変わる4つの香りで、季節の移ろいを感じてほしい ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 創造性とデザイン性に優れた注文住宅をこれまで数多く生み出してきたミサワホーム。独自工法による「柱のない家」や南極昭和基地の建物建設のサポートなど、多くの先進的な取り組みでも知られています。 近年はスマートホームテクノロジーをいち早く導入。太陽光発電システムなど省エネ技術を積極的に取り入れ、自然災害への対処、有害物質の排除など、健康と安全に配慮した設計にも力を入れています。 そんな先進性を持つミサワホームがこれまで積み上げてきたノウハウを活用し、社員のために立ち上げたスペースが、新宿の本社内にある「Co-Creation Park(コ・クリエーション パーク)」です。 室内に自然に近い環境を再現することで創造性を刺激し、社員同士が部署の垣根を越えて交流できるようさまざまな工夫がされており、その中で私たちのルームフレグランスを活用いただいています。 今回、この場所が作られた背景、そしてベレアラボの香りを導入した目的などについて、立ち上げプロジェクトの中心となった同社人事総務部 総務課の上村 美弥子(うえむら みやこ)さんにお話をうかがいました。 バイオフィリックデザインを導入し、五感を通じて自然とつながる環境を創出 新宿区にあるミサワホーム本社。15階フロアのドアを開けると、目に飛び込んでくるのは植物の鮮やかな緑。聞こえてくる川のせせらぎの音。そして、やさしく漂う「CHEERING BERGAMOT(チアリング ベルガモット)」の香り。 2022年に作られた「Co-Creation Park」は、今までのオフィスとはまったく違う考えでデザインされた空間です。 最も大きな特徴が「バイオフィリックデザイン」の導入でした。語源となっている「バイオフィリア(Biophilia)」という言葉は「人が先天的に持つ、自然とつながりたいという本能的な欲求」をいいます。バイオフィリックデザインとは、この概念を空間に反映させること。この考えをオフィスデザインに取り入れることで社員が幸福感を得るとともに、集中力や創造性の向上、コミュニケーションの活発化などが期待できます。 このデザインを導入した理由について、立ち上げプロジェクトの中心となった上村さんはこのように語ります。 「社員の皆さんに自然を感じながら過ごしてもらい、それをストレスの軽減や生産性の向上につなげてほしい。そんな思いからバイオフィリックデザインを導入しました。五感に響く仕掛けを施すことで、より自然に近い環境にしています。 例えば視覚についてはフロア全体に緑を配置して、さらに、自然光に近い柔らかなトーンの『サーカディアン照明』も取り入れました。時間ごとに照明の強さを変えることで、1日の時間の流れを感じてもらうことが狙いです。聴覚については、川のせせらぎや鳥の声など四季それぞれのサウンドをより自然に、やさしく耳に届くように再生しています。 そして香りについては『SWINGING PEAR(スウィンギング ペアー)』、『BRIGHTENING CITRUS(ブライトニング シトラス)』、『CHEERING...
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