目次 オリジナルの香り「FADE IN(フェードイン)」を用いた空間演出 オリジナルの香りがスペルノーヴァならではの体験をつくる 香りにも音楽にも「物語」がある 「FADE IN(フェードイン)」の香りによってよみがえる、特別な日の感動 2023年10月15日、「音楽のまち」として知られる神奈川県川崎市に株式会社ホリプロがオープンしたライブハウス「SUPERNOVA KAWASAKI(スペルノーヴァ・カワサキ)」。 私たちはSUPERNOVA KAWASAKIオリジナルの香り「FADE IN(フェードイン)」を調香。香りを使ったライブハウスの空間演出という、新たな取り組みをスタートしました。 SUPERNOVA KAWASAKIはなぜ、オリジナルの香りをつくったのか。そして「ライブハウスと香り」という組み合わせには、どんな可能性があるのでしょう。支配人の中村優作(なかむら ゆうさく)さんがベレアラボの調香師クリストフ・ロダミエルと対面し、今回のプロジェクトについて想いを語りました。 オリジナルの香り「FADE IN(フェードイン)」を用いた空間演出 神奈川県第二の都市・川崎市。東京都心へのアクセスのよさで人気を集め、毎年人口も増加しています。活気にあふれた駅周辺には近年、大規模な商業施設が続々と建設され、多くの若い世代や家族連れでにぎわっています。また、かねてから「音楽のまちづくり」を進めており、市内には「ミューザ川崎シンフォニーホール」や「クラブチッタ」など、さまざまな音楽会場があることでも知られています。 そんな川崎市に誕生した「SUPERNOVA KAWASAKI」。こちらは「文化をプロモートする人間産業」という企業理念のもと、タレントの発掘・育成、映像事業、ミュージカルなどの演劇をプロデュースする公演事業など、さまざまな事業を複合的に展開する総合エンターテインメント企業である株式会社ホリプロが手がけた、初のライブハウスです。SUPERNOVAとは「超新星」という意味。この名前には「新しい才能の開花」という願いが込められています。 ここの魅力の一つが、アクセスのよさ。川崎駅改札口からつながるペデストリアンデッキを歩いていくと、緑にあふれた琥珀色の建物が表れます。 芝生が敷き詰められた屋上広場を横目に階段を降り、ライブスペースのある1階へ。室内に入ると、「FADE IN(フェードイン)」の香りがほのかに漂ってきます。ライブが行われる「HALL」に向かい足を進めると、甘く重厚感のあるアンバーにやさしく重なり合う、フレッシュなオレンジピール、爽やかなグリーン、イモーテルやミモザの花々やストロベリーの香りを感じることができるでしょう。 私たちは1Fライブ会場手前のバーカウンターがある「ホワイエ」というスペースにディフューザーを設置し、ライブに訪れたお客様がドリンクを飲みながら自由に過ごす時間を香りで演出しています。 この香りは、SUPERNOVA KAWASAKIの建築コンセプト「AMBER(アンバー)」をベースとした、超新星が放つフレッシュなエネルギーが感じられる香りです。 SUPERNOVA KAWASAKIオリジナルの香り「FADE IN(フェード・イン)」...
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目次 ウッディノートとは? ウッディーノートの香りのイメージ ウッディーノートの代表的な原料 奥行きのあるウッドノートを楽しむ ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 樹木の皮、葉、枝などを原料とする ウッディノート。森林の中にいるような気持ちにさせてくれる木の香りは近年人気が上がってきています。 ベレアラボから新発売の、無垢材に囲まれた和の空間を想起する「FEELING MUKU(フィーリング ムク)」をはじめ、温かい木々の香りがベースとなっているベレアラボの香りをご紹介します。 ウッディノートとは? ウッディノートとは、サンダルウッドやシダーウッドなどの樹木類の香調のことです。樹木から発せられる独特の落ち着いた香りは、温かみのある雰囲気や安心感を与えてくれます。揮発性が低く比較的持続しやすい香りなので、香料の全体をまとめる存在としてベースノートに用いられることが多く、香りを安定させる役割を担うことが多いのが特徴です。 ウッディーノートの香りのイメージ ウッディノート、上品で落ち着きのある大人なムードを演出してくれます。代表的な香料としては、サンダルウッド、シダーウッド、ベチバーやサイプレス、日本人がなじみがあるものでいえば、杉やヒノキ、沈香(ジンコウ)などが挙げられます。 それぞれ原料によって特徴が異なり、「懐かしさを感じる」「温かみがあって安心する」「エキゾチック」「ミステリアス」など、香りの印象はさまざま。同じ木でも産地によって香りが異なる場合もあります。 ウッディーノートの代表的な原料 ・サンダルウッド サンダルウッドは世界で最も古い香料の1とつと言われており、日本では「白檀(ビャクダン)」の名で親しまれています。インド、東南アジアなどが産出国となる常緑樹で、ベルベットのように滑らかで、クリーミーな、温かみのある香りが特徴です。香道の世界や寺院などでの儀式で香木として古くから用いられ、扇子や仏具、建築にも使用されてきました。 サンダルウッドの木は絶滅危惧種に指定されていて、人工的な植林が難しいうえ特有の香りを放つまでに30年以上の長い年月が必要とされるため、希少な香料とされています。 ・シダーウッド シダーウッドとは広く針葉樹のことを指します。シダーウッドには、大きく二つに分かれており、バージニアシダー(モロッコ産・ヒノキ科)と、アトラスシダー(アメリカ産・マツ科)があります。バージニアシダーは削りたての鉛筆の香りとも表現されるドライでレザーのようなニュアンスを持つ香りで、アトラスシダーは、ソフトで甘さを含んだ温かみのある香りです。 ・ベチバー ベチバーとは、比較的温暖な土地に分布するイネ科の多年草のこと。樹木ではないですが、その香りからウッディに分類されます。精油は、およそ2〜3m地下に伸びる長い根から採取され、根が古いほど質の良い精油になります。 湿った土のような重厚で深みのあるウッディノートは雨上がりの土の香りを連想させます。特有のスモーキーな香りが気持ちを落ち着かせ、静かな印象を与えてくれます。 ・ウード/アガーウッド/沈香 ウードはアラビア語で、英語名はアガーウッド、日本語では沈香のことを指します。インドや南アジアに生育する木から採取される希少な香料です。その香りはとても複雑で力強く、スパイシーさや酸味をも持つ香りであるのと同時に、甘さを放ち、温かく官能的でオリエンタルな印象や優雅さを感じさせるとてもユニークな香りです。 ウードの香料はジンチョウゲ科アキラリアという生木としては香りを持たない樹木から採取します。アキラリアの樹皮は風雨などで傷がつき菌に感染すると、修復のために樹液を出します。これが固まって樹脂となり、長い時間をかけバクテリアなどの働きによって変質し、特有の香りを放つようになります。ウードが取れる木が全体の10%程しかないことから、ウード・プランテーションが作られ人工的に生産がされるようになった現在でも、ウードの生産には大変な労力が必要で希少価値が高い香料です。 奥行きのあるウッドノートを楽しむ...
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目次 沈丁花とは? 沈丁花は「三大香木」の1つ 沈丁花には精油がない!? すっきりとした甘さが魅力的な沈丁花の香り 沈丁花の香りの楽しみ方 ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 春の訪れを告げる、甘く上品な香りの沈丁花(ジンチョウゲ)。ベレアラボから新発売の、春を祝うような明るい華やぎを感じるフローラルの香り、「SHIMMERING JINCHOGE(シマーリング ジンチョウゲ)」をご紹介します。 沈丁花とは? あたたかな春風にのって、ふんわりと花や草木の香りがただよう季節がやってきました。なかでもひときわかぐわしく、爽やかな甘い香りで私たちを魅了するのが沈丁花(ジンチョウゲ)です。沈丁花の香りは、その開花の様子を見るより先に香りで知ることができることから、春の訪れを告げる香りとして多くの人に親しまれてきました。今回は、春の象徴ともいえる沈丁花について紐解いて行きます。 沈丁花は「三大香木」の1つ 沈丁花は、その香り高さから、「三大香木」に数えられる樹木の1つです。「三大香木」とは、春・夏・秋それぞれの季節に香りの強い花をつける樹木のこと。春は沈丁花、夏は梔子(クチナシ)、秋は金木犀(キンモクセイ)で、ほかに「三大芳香花」や「三大芳香樹」などとも呼ばれます。沈丁花の香りは、三大香木のなかで最も遠くまで届くと言われており、まるで千里のかなたまで香るようであることから、「千里花」や「千里香」という別名もあるほど。ちなみに、「沈丁花」という名前は、花の香りが沈香(ジンコウ)という香木に似ていることと、十字型の花弁がスパイスとしても用いられる丁子(=クローブ)を連想させることに由来しています。 沈丁花には精油がない!? 沈丁花は中国原産の常緑低木で、2月末から3月頃にかけて白やピンク、黄色の小さな花を咲かせます。関東から南の地域では、庭木や公園樹として親しまれているのでとても身近な存在ですが、実は沈丁花の精油は存在しないということをご存知でしょうか。その理由は、花や根、赤い実や樹液に至るまで強い毒性があるため精油として抽出することが難しく、安定して供給することができないからだそう。沈丁花の香りは香料を組み合わせることで人工的に再現されています。小さな鞠のように可愛らしく花を咲かせる様子とその上品な香りから、毒性を持つことは想像しにくいかもしれませんが、手入れをするときは手袋が必須で、花や樹皮に触れたり、実を口に入れたりは御法度。春先に沈丁花の香りを実際に楽しむ際には、この点を心に留めておくといいでしょう。 すっきりとした甘さが魅力的な沈丁花の香り 沈丁花の香りは、甘いフローラルの香りに加え、シトラスやグリーンの爽やかな要素を併せ持つことが特徴的です。甘さと爽やかさを併せ持つことから、キラキラと煌めくフローラルとも表現されます。名前の由来でもある「沈香」にも似た優雅さや上品さを感じることができ、心地よい安らぎ感に包まれるでしょう。べレアラボの「SHIMMERING JINCHOGE(シマーリング ジンチョウゲ)」は、春の光を浴びてキラキラと輝く花々をギュッと詰め込んだような心踊る香り。 マスター調香師クリストフ・ロダミエルが、東京に咲く沈丁花の香りを自らの鼻で「ヘッドスペース分析」を行い、香りを再構築しています。ヘッドスペース分析とは、自然に咲く花などの植物そのものの香りを空気中で採取し分析する方法。植物を傷つけることなく揮発成分のみをとらえて分析することで、生きたままの自然な香りを再構築できる環境に優しい技術です。環境保全につながる「グリーンテクノロジー」とも呼ばれています。沈丁花の香りに重なるのは、ふんわりとやさしいミモザと水仙、甘酸っぱい梅の花。そしてこれらの彩り豊かなフローラルノートをシャンパンアコードで華やかに演出しています。シャンパンアコードは、ワインポマース(ワイン粕)をアップサイクルして採取された香料を用いて作られており、シャンパンの泡のような弾ける明るい香りで、春を祝う華やかな気分へと盛り上げてくれます。 沈丁花の香りの楽しみ方 沈丁花の芳香に胸が高鳴る春は、外でお花見を楽しみたいという方も多いかもしれませんが、気温が安定しにくく、寒暖差が大きいのも春の特徴。お部屋に香りを満たし、寒さ知らずでゆったりと春の訪れをお祝いしてみるのもよいものです。また、この時期からはじまる花粉対策に頭を悩ませている方には、花粉を除去できる空気清浄機能が付いた、「ラバロック ミニ アロマディフューザー」がおすすめです。5層構造の空気清浄フィルターが、花粉をキャッチしてキレイな空気とともに香りを排出してくれるので、花粉症が辛い方の強い味方に。さらにマイナスイオンも出してくれるのも嬉しいポイント。香りを楽しむアイテムを上手に活用して、春のお花見気分を存分に味わってみてはいかがでしょうか。 ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら SHIMMERING JINCHOGE /...
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目次 香りで選手達の休息をサポート 「帰宅後に身体を休める時や、寝る前に香りを活用」山下 優人選手 「香りで『さあ寝よう』という気持ちに」石田 侑資選手 ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 今回ご紹介するのは、福島県のプロサッカークラブ「いわきFC」との取り組みです。 サッカーと香り。少々意外な組み合わせに思えますが、いわきFCとベレアラボは2018年より「香りをいかにパフォーマンス向上に役立てるか」というテーマで検証を行ってきました。 年間40試合以上を戦うハードな日々を過ごす選手たちにとって重要な「休息」の質を高めるため、ベレアラボの香りを取り入れています。 香りで選手達の休息をサポート 現在、J2に所属するいわきFCは、2022年、創設から6年という異例の早さでJリーグ入りし、初参戦でJ3を制覇する快挙を達成しました。2023年からは、戦いの場をJ2に移しています。 いわきFCは平均年齢22.9歳と、Jリーグ随一の若いチームです。創設当初から「日本のフィジカルスタンダードを変える」というスローガンを掲げて、筋力トレーニングやスプリントトレーニングによる身体づくりを重視してきました。 そのため、他チームの選手と比べても、選手達の身体は筋骨隆々。若さと鍛え上げた身体の強さを前面に押し出し、試合が終わるまで止まらず、倒れずに走り続けるサッカーを展開します。 年間40試合以上を戦い抜くために必要なのは質の高い休息ですが、「試合前日の不安感や、試合当日夜の精神的疲労感でよく眠れない」と語る選手がおり、チームはそれを問題視していました。 鍛えるだけでは心身がもたない。サッカーをしていない時間にしっかりと休息を取り、コンディションを整えた上でゲームに臨んでほしい。 私たちはそう考え、2019年にいわきFCとパートナーシップ契約を締結。香りを活用して選手たちの休息をサポートし、コンディションの改善を目指してきました。 まずは2019年から2020年にかけ、試合前にグリーンの香り「Restful Green(レストフル グリーン)」を使った試合と使っていない試合で、精神的な疲労の軽減や回復が見られるかを検証。この結果を踏まえ、クラブハウスのロッカールームとスパイクルームにディフューザーを設置し、グリーンの香りを空間に漂わせ、練習や試合の合間の休息をサポートしました。 ...
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目次 大切な人へ贈る「香りのギフト」 プレゼントにおすすめしたい3つの香り おすすめ① SINGING SHINCHA(シィンギング シンチャ) おすすめ② HUGGING VANILLA(ハギングバニラ) おすすめ③ FLOWING COTTON(フロ-ウィングコットン) クリスマスプレゼントやギフトにおすすめのセット ◆クリスマスギフトセット2023 ◆ディスカバリーセット001 ルームフレグランススプレー ◆ルームフレグランススプレー ミニボトルセット ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら クリスマスが近づいてきました。パートナーに。友人に。家族に。大切な人へのギフトは、いつだって迷ってしまうもの。あなたのセンスが問われるプレゼント選び。予算もある中、相手にぴったりのものを選ぶことに悩んでいる方も多いはずそんな方に私たちがお勧めするのが「香りのギフト」。今年は大切な人に、ルームフレグランスを贈ってみてはいかがでしょう。 大切な人へ贈る「香りのギフト」 香りは性別、年齢を問わず、誰でも楽しめるもの。目には見えないけれど記憶に残りやすいので、長い月日が経っても忘れない香りが、あなたにもあるはず。ある時は疲れを癒し、ある時は気持ちを高めてくれるなど、香りは多くの魅力にあふれています。また、香りをプレゼントすることで、大切な人に存在を印象づけられるのも大きなメリット。心から喜んでもらえるものを贈りたい、という思いに加え、あなたのセンスもアピールできます。お勧めは、ルームフレグランス。お部屋で使う空間用の香りです。ルームフレグランスは複数の人が室内で心地よく過ごせるようデザインされており、香りは香水よりも自然に、ふんわりと漂います。リラックスや癒し、集中力アップ、気分のリフレッシュなどが期待でき、万人受けしやすいことも大きな魅力です。そして日常使いしやすく、好みや気分によって使い分けできるのもポイント。絵を飾るように、花を選ぶように選んでほしい空間の香り。プレゼントとして喜ばれることは間違いありません。 プレゼントにおすすめしたい3つの香り では、どのようなルームフレグランスを選べばいいでしょう。私たちベレアラボが、この冬のクリスマスプレゼントにおすすめしたい香りをご紹介します。 おすすめ① SINGING SHINCHA(シィンギング シンチャ)...
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目次 ■SUPERNOVA KAWASAKIオリジナルの香り「FADE IN/フェード・イン」を開発 ■「香りのアート展 in SUPERNOVA KAWASAKI produced by BELAIR LAB」 ■日本ではもともと、視覚と嗅覚は近いところにあった。 この10月、神奈川県川崎市に誕生したライブハウス「SUPERNOVA KAWASAKI」。こちらのグランドオープンを記念して現在、私たちベレアラボ主催のアートイベント「香りのアート展 in SUPERNOVA KAWASAKI produced by BELAIR LAB」が開催されています。 展示されているのは、SUPERNOVA KAWASAKIオリジナルの香り「FADE IN/フェード・イン」を用いたインスタレーションアート。この作品を手がけたアーティスト・MAKI UEDAさんにお話をうかがい、作品の魅力をお伝えしていきます。 ■SUPERNOVA KAWASAKIオリジナルの香り「FADE...
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目次 置くだけで贅沢な気分になれる、デザイン性の高さが魅力 暮らしに合ったアロマディフューザーを選びましょう ベレアラボのアロマディフューザーはプレゼントにもおすすめ プレゼントにおすすめのセット ベレアラボのおしゃれなアロマディフューザーを贈ろう ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 置くだけで贅沢な気分になれる、デザイン性の高さが魅力 アロマディフューザーは、フレグランスオイルや精油を用いて空間に香りを拡散させるアイテムです。超音波式、加熱式、気化式、噴霧式などさまざまな種類、そして多様なデザインのものがありますが、お部屋に置くことを考えると、インテリアに馴染む、おしゃれなアロマディフューザーを選びたいですね。ベレアラボのアロマディフューザーは、自然が本来持つ美しさからインスパイアされた、オーガニックなデザインが魅力。そして、香りの拡散力やお手入れの簡単さという面でも、自信を持っておすすめできる商品です。お部屋全体に香りを広げ、置くだけで贅沢な気分になれるナチュラル アロマディフューザー。本体は天然素材を使った陶器で仕上げ、プラスチックをできるだけ排除しています。陶器の質感は上品で落ち着いた雰囲気を醸し出し、どんなインテリアにもマッチしやすいニュートラルな佇まい。充電して使えるので、どうしても見た目が煩雑になってしまいがちなコードを外して使用できます。また、本体をくるりと回してボタンがない面を表にすることで、おしゃれなオブジェのように置いておくことも! 大きすぎず小さすぎず程よいサイズ感で、白い陶器の上にちらりと光るブロンズのメタルトップが、洗練された存在感を放ちます。 暮らしに合ったアロマディフューザーを選びましょう 家族がみんなで過ごすリビングは、ナチュラル アロマディフューザーの活躍の場。拡散力に優れるため、広い空間でも香りを一定の濃度に保つことができますよ。 どこに置いても馴染むデザインなので、インテリアとしてお部屋の雰囲気づくりにも一役買ってくれそう。笑い声あふれる、あたたかい空間づくりに最適です。 毎日、私たちを送り出し、迎えてくれる玄関にも、ナチュラル アロマディフューザーはおすすめです。コードレスで使用できるので、コンパクトなスペースにも設置できるのが嬉しいところ。タイマー設定も可能なので、来客前にセットしておくことで、ホテルのロビーのような雰囲気でお客様をお迎えできます。 また、軽量で携帯性に富むラバロック ミニ アロマディフューザーも、スッキリと美しいフォルムでどこにでも持ち運びたくなるデザイン。外出先や仕事デスクの上など、パーソナルスペースで香りを楽しみたい場面で特におすすめのディフューザーです。 専用ポーチに充電済みのラバロックミニ アロマディフューザーと、お気に入りのフレグランスオイルを入れて持ち運べば、出張先のホテル、シェアオフィス、公園のベンチなど、どこでもお気に入りの香りに包まれて過ごすことができます。 ベレアラボのアロマディフューザーはプレゼントにもおすすめ 自分で楽しむ以外におすすめしたいのが、大切な人へのプレゼント。陶器素材にメタルトップが輝くナチュラル アロマディフューザーは、高級感のあるプレゼントになることでしょう。手に取る人の気持ちをゆったりと穏やかなものにしてくれる陶器の質感が、相手を想いやるあなたの気持ちを伝えてくれます。そして贈り手も、アートオブジェを贈るような気持ちになれますよ。インテリア好きの人や、丁寧な暮らしを好む人、クリエイティブ思考の人などもぴったりです。 また、ラバロックミニ アロマディフューザーは、アロマディフューザーをすでに持っている人への2台目としてギフトするのもおすすめ。軽くて小さくスタイリッシュ、さらに空気清浄機能まで搭載したポータブルタイプのアロマディフューザーは、フレグランス好きの人なら喜んでくれること間違いなし! 運転が好きな人や旅行が趣味の人にもプレゼントしたいアイテムです。 そしてどちらの商品も、パッケージデザインが素敵なのもおすすめするポイントの1つ。本体に合わせて、箱もスッキリと高級感があっておしゃれなので、きっとワクワクした気持ちで箱を開けてもらえますよ。ディフューザーを贈るときは、あなたのおすすめの香りを一緒にプレゼントすると、贈る方を想って選んだことが伝わってさらによいでしょう。選ぶ時間も楽しめます。...
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目次 ネブライザー式「ナチュラル アロマディフューザー」とは? ナチュラル アロマディフューザーの口コミ 「お手入れが簡単で、置いているだけで様になる」( Ayaさん ) 「清潔に使えておすすめです」( Ishikawaさん ) ナチュラル アロマディフューザーはこんな方へおすすめ ポータブルタイプ「ラバロック ミニ アロマディフューザー」とは? ラバロック ミニ アロマディフューザーの口コミ 「どこでもふんわり、好きな香りに包まれます♪」( Yuuuliさん ) 「見た目以上の性能」( Blueberrypieさん ) ラバロック ミニ アロマディフューザーはこんな方へおすすめ ナチュラル アロマディフューザーとラバロック...
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目次
市の魅力を、五感のすべてを使ってアピールしたい。
幸せあふれるフラの香り。
リノ・リナの香りで満たされる舞台「フラガール'23」
商業施設で、スポーツ施設で、駅で、市役所で。福島県いわき市に出かけると、市内のさまざまな場所に漂うやさしい香りに気づくことでしょう。もぎたての梨や桃などのフルーツや、甘くエキゾチックな花々が織りなす香り。それは私たちを明るい気持ちにさせてくれます。
いわき市は、全国でも珍しい「市の香り」をもつ自治体です。いわき市の香り「Lino Lina(リノ・リナ)」は、「フラのまち」として知られるいわき市とベレアラボが、市のブランディングの一環として共同開発したものなのです。そしてこの10月。このリノ・リナを空間演出で活用した舞台『フラガール' 23』が、10月5日から15日まで、東京・赤坂RED/THEATERにて上演されます。いわき市はなぜ、このような取り組みを始めたのでしょう。そしてリノ・リナは今、どのように活用されているのでしょう。今回は、いわき市と私たちベレアラボが紡ぐストーリーをご紹介します。
市の魅力を、五感のすべてを使ってアピールしたい。
いわき市には美しい海や歴史ある温泉、太陽の恵みから生まれた農産物、震災から復興を遂げたいわきの人のエネルギーなど、たくさんの地域資源があります。その中でもポピュラーな地域資源が「フラ」。いわき市内には今、多彩なフラ文化が育っています。その原点は「スパリゾートハワイアンズ」。かつての名称は「常磐ハワイアンセンター」といいます。この常磐ハワイアンセンターの誕生に基づく実話から生まれたのが、2006年に公開された映画『フラガール』。男性優位の炭鉱の町で、フラダンスを通じて自己実現を成し遂げたフラガール達の希望に満ちあふれる姿は、爽やかな感動を与えてくれました。第30回日本アカデミー賞最優秀賞作品賞を受賞したこの作品。都会から招かれたダンス教師を演じた主演の松雪泰子さんの他、蒼井優さんや山崎静代さんのフレッシュな演技と迫力ある踊りが話題となり、覚えている方も多いことでしょう。常磐ハワイアンセンターの誕生に始まり、映画『フラガール』によって全国に知られることになったいわき市のフラ文化はその後、多彩な形で成長していきます。今や高校生による競技大会「フラガールズ甲子園」、いわき湯本の温泉宿の女将たちが着物でフラを踊る「フラ女将」などが、市の大切なアイデンティティとなっています。一方、全国的に進む少子高齢化の影響が、いわき市にも押し寄せてきました。特に10代後半の世代の流出は、大きな課題となっています。今、暮らしている人には「これからも住み続けたい」と思ってほしい。そして、街を出た人には帰って来てもらいたい。そして多くの人に「選ばれるまち」をつくりたい。2018年、いわき市はそんな思いから、市の魅力を市内外に広く発信し、街のブランド力を高める「いわき市シティセールス基本方針」を策定。その中で「フラシティいわき」というコンセプトを発表しました。
フラシティいわき公式サイト私たちが市の担当者の方からご連絡をいただいたのは、その3年後のこと。「フラシティいわきの魅力を、ロゴを活用した視覚でのPRに加え、香りを使った五感でアピールしていきたい。その一環としてぜひ『いわき市の香り』を作ってほしい」市の担当の方から明かされたのは、そんな思いでした。こうして、いわき市と私たちは「街の香りを作る」という、例のないプロジェクトをスタートさせたのです。
幸せあふれるフラの香り。
私たちは市民の皆様とのワークショップを通じ、どのような香りをつくるか、ディスカッションを重ねていきました。
香りは大脳辺縁系という、記憶や情緒をつかさどる部分にダイレクトに働きかけます。そのため香り選びには、これまでの記憶や感覚、感情が大きく影響します。そこで皆さんには、いわきへの思い、記憶、愛情などのイメージを、具体的な言葉に落とし込んでいただきました。
「海辺でみんなでフラを踊りたくなる香り」というものでした。市民自らがフラを踊り、その文化を絶やさず育むコミュニティの中に、来訪者も、いちどいわきを離れた人もまた交わって一つの輪になる。そんな未来イメージが、市民とのディスカッションを通じて見えてきました。
このコンセプトに基づき、キーとなる香料を選定していきます。私たちはいわきの名産である梨、福島の桃、ハワイのグアバのフルーティでフローラルな香りをベースに、レイで使うチュベローズやサンダルウッド(ハワイ白檀)の花々の香り、そしていわき七浜の潮風の香りなどをブレンド。レイを首からかけてもらった時に感じるうれしさや幸せな気持ちをイメージさせる香りを、調香師クリストフ・ロダミエルとともにつくっていきました。こうして2022年3月にお披露目されたのが「Lino Lina(リノ・リナ)」。
ハワイ語で「Lino(リノ)」は「輝く・結ぶ」、「Lina(リナ)」は「柔らかい」という意味。「フラシティいわきの明るく暖かい陽射しのように、この香りが人と人とを結びつけてくれることを願い、そう名づけられました。ボトルデザインは、海を想起する青いボトルと太陽をイメージする金のキャップ、フルーツの甘さ・みずみずしさと潮風をイメージしたベースカラーを使ったラベルとなっています。キラキラと輝くいわき七浜の美しい海を眺めながら、みんなで輪になってフラダンスを踊りたくなる。そんな「幸せあふれるフラの香り」に仕上がりました。リノ・リナの商品はスプレーやディフューザー対応のアロマオイル、そして石鹸(限定品)として販売されている他、ハワイアンズホテル、ハワイアンズスタジアム、湯本温泉駅、フラガールズ甲子園をはじめとする、いわき市内の商業・観光・イベント・スポーツ施設など、さまざまな場所で体験することができます。
石鹸(限定品)は、いわきFC(J2リーグ)の選手、地元フラダンス部の高校生とのコラボレーションで開発しました。いわき七浜の美しい海を連想するオーシャンブルーの石鹸で、手洗い、洗顔、バスタイムなどの日常のシーンに「リノ・リナ」の香りがやさしく寄り添います。
リノ・リナ公式サイト
石鹸づくりの様子(YouTube)
リノ・リナの香りで満たされる舞台「フラガール'23」
そしてこの10月。リノ・リナを空間演出で活用した舞台「フラガール'23」が、10月5日から15日まで、東京・赤坂RED/THEATERにて上演されます。映画「フラガール」の舞台版となる本作では、映画版の脚本を手がけた羽原大介さんが脚本・演出を行い、自身の演劇ユニット・羽原組の作品として上演されます。出演者はフラ先生役の稲村梓さん、高校生でソロダンサーに挑む花子役の中村守里さんに加え、なすびさんなど福島県出身者が4名参加。最年少の伊藤わこさんはいわき市出身です。
私たちが手がけるのは、舞台終盤の空間演出です。甘くフルーティで爽やかなリノ・リナの香りで満たされるクライマックスシーンを、ぜひお楽しみください。羽原組 舞台「フラガール'23」期間:2023年10月5日(木)~15日(日)場所:東京都 赤坂RED/THEATER料金:全席指定:5,000円公式サイト:https://www.team-habara.com/チケット販売サイト:https://ticket.corich.jp/apply/267596/
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目次 ルームフレグランススプレーがおすすめの理由 ベレアラボスタッフのルームフレグランススプレーの使いこなし方 「ルームフレグランススプレー、どう使ってる?」ベレアラボスタッフへインタビュー! 〜鮮明な香りを楽しみたい〜 (Aさん:営業) 〜空間の広さで使い分け〜(Yさん:マーケティング) 〜贈り物にひと吹き。香りもお届け〜(Kさん:営業) ルームフレグランススプレーの使い方は、あなた次第 ▼本マガジン記事でご紹介した商品はこちら 空間を心地よい香りに変えてくれるルームフレグランス。香りや種類もさまざまなものがありますが、今回は手軽にお部屋へ香りをプラスしたい方におすすめのルームフレグランススプレーをご紹介します。 シュッとポンプをプッシュするだけの簡単アクションで、場所を選ばずに使えるスプレーだからこそ、さまざまな使い方があります。 ルームフレグランススプレーをすでに使っている方も、購入を検討している方も、ベレアラボスタッフおすすめの使い方やほかのアイテムとの使い分けを参考にしてみてはいかがでしょうか。自分にぴったりの新しい使い方が見つかるかもしれません。 ルームフレグランススプレーがおすすめの理由 スプレータイプのルームフレグランスの特徴を3つ紹介します。 ポイント①:香りが瞬時に広がり、ゆっくりと消えていくシュッとひと吹きするだけで香りがお部屋にぱっと広がり、穏やかに消えていくのがスプレータイプの香り方の特徴。 例えば玄関で、出発前にひと吹き。スプレーした直後の香りを感じるとフレッシュで元気よく出発でき、外出先から帰ってきたときにほんのりと香りを感じることができます。 ポイント②:香りをより鮮やかに感じることができる香り方についてのもう一つの特徴は、香り立ちの良さ。 エタノールで希釈しているルームフレグランススプレーは、エタノールの揮発性により香りの立ち上がりが鮮明。 柑橘やフローラルといったトップノートも、ウッドやアンバーといったベースノートもアロマディフューザーやアロマストーンに比べ、より鮮やかにハッキリと香ります。 ポイント③:電気を使用しないので、使うシーンや場所を選ばないスプレータイプのルームフレグランスはシュッと押すだけ。 アロマディフューザーなどの機械を持ち込めない浴室や、香りを長時間滞留させたくない場所、瞬間的に香りでリフレッシュしたいときなどに重宝するアイテムです。 急な来客時にも準備不要でシュッと押すだけ。ゲストをお迎えする空間を一瞬で香らせることができます。 ベレアラボスタッフのルームフレグランススプレーの使いこなし方 ひと吹きでお部屋の印象を変えてくれるベレアラボのルームフレグランススプレー。 四角いアートボトルは石膏のような柔らかい質感で、部屋のどこに置いても絵になるデザイン性の高さも人気です。 「ディフューザーとの使い分け方」「おすすめの使い方」「ベレアラボのルームフレグランススプレーの好きなところ」の3点について、ベレアラボのスタッフに教えてもらいました。 「ルームフレグランススプレー、どう使ってる?」ベレアラボスタッフへインタビュー! 〜鮮明な香りを楽しみたい〜 (Aさん:営業)...
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“香りは空間に対する評価や、置いてあるモノ、起きているコトに対する評価にも影響を及ぼす。だからこそ、空間の香りは肌につける香水と同じように洗練され、高級感のある美しいものであるべき。” マスター調香師 クリストフ・ロダミエル 「香りの発明家」として知られ、従来の香水の枠にとらわれず、空間の香り、映画や音楽、アートなど、さまざまな分野で革新的な香りを生み出しているクリストフ・ロダミエル氏。空間の香りの重要性やベレアラボのフレグランスづくりについて語っていただいた前編に続き、後編では、クリストフ氏が調香師としてどのように香りと向き合い、香りを生み出し続けているのかについて、お話を伺います。【インタビュー:前編「調香師として思う、ベレアラボの香りの魅力とは?」】 ―ベレアラボのフレグランスをはじめ、香りを作るときに心がけていることは何ですか? よい意味で人を驚かせること。また、オンリーワンの香りを提供することです。ベレアラボの香りは日本の生活や住空間に合わせてデザインしていますが、なかには特別な香りの組み合わせによって驚きや新鮮な印象を与えるものもあります。 例えば、『SWINGING PEAR(スウィンギングペアー)』は洗練された洋ナシの香りですが、実はキュウリと洋ナシを組み合わせたとてもユニークな香りです。キュウリと言うと驚く方もいるかもしれませんが、実はみずみずしい香りをつくるのにはキュウリは欠かせない原料なんです。『RELIEVING GREEN(リリーヴィング グリーン)』は、世界のどこにもない香り。サッカーやeスポーツの選手たちにも愛用していただいていて、ターメリック(うこん)の葉を使った爽やかなグリーンノートが自然のなかにいるような気分にさせてくれます。 ―原料のチョイスや組み合わせで、驚きやオリジナリティが生まれる。クリストフさんならではの独自の視点がありそうですね?私は日本が大好きで、何年も前から日本に関する知識を深めていますが、純粋な日本人とはやはり物事の捉え方が違います。香道と日本画の文化にインスパイアされた『INSPIRING KODO(インスパイアリング コードー)』は、とてもユニークなフレグランスで伝統的な日本の要素を残し、さらに現代や海外の方にも受け入れられるような香りを目指しているのが特徴です。ほかに、『SINGING SHINCHA(シィンギング シンチャ)』も私の視点から生まれたものですよ。ベレアラボのコレクションにお茶の香りを取り入れようという話になったとき、日本のメンバーには「新茶」の香りは思い浮かばなかったんです。お茶の文化は日本人にとってとても身近であり、かつとても特殊なものなので、それを空間の香りに取り入れることは思いつかなかったのでしょう。 私が初めて日本に来たのは1990年、東芝の川崎事業所でインターンとして働く化学専攻の学生としてでした。ひと夏を日本で過ごし、日本が好きになって、それから定期的に訪れるようになりました。私は日本のモノで日本の人たちを驚かせるのが好きなのです(笑)。―日本を客観的に見れるからこそ生まれる香りなんですね。さて、これまでさまざまな「空間」の香りを作られてきましたが、空間の香りをつくるときに心がけていることは何でしょうか?空間内でどのように過ごしてもらいたいか、どのように感じてもらいたいかを考えることを大事にしています。例えば、空間に入ったときにハッピーな気分になるのか、ミステリアスな気分になるのか、ワクワクするのか、リラックスするのか? など。なぜかというと、脳にとって鼻は目と同じくらい重要だから。もしあなたがある空間にいたとして、そこで聴いた音楽を覚えているかというと、おそらくそうではないでしょう。どんな音楽が流れていたかは覚えているかもしれませんが、具体的な曲までしっかり覚えていることはまずないですよね。 一方、そこで見たものや匂いは覚えているはずです。鼻と脳のつながりは、耳と脳のつながりよりも重要なのです。記憶に残るという点でも、香りが私たちの感情や意思決定に影響を与えるという点でも、より直接的で効率的です。 香りは音楽以上に、空間に対する評価や、置いてあるモノ、起きているコトに対する評価にも影響を及ぼします。 ―香りが空間で起きているコトやモノに影響を与え、記憶に残る。だから、空間の中で何を感じ、どう過ごして欲しいのかを考えて調香するんですね。香りが感情に訴えるということは、単に「楽しい」「悲しい」「懐かしい」と感じるだけでなく、空間全体の「質」を体感しているということです。 良い香りの空間にいると、そこにあるモノ…例えば木材が、上質で高価なものだと感じられるでしょう。同じ木でも、香りのない空間や不適切な香りのする空間では、「この木はあまり質が良くない、もしかしたら安いモノかもしれない」「本物の木ではなく、人工の木かもしれない」と感じるかもしれません。人が過ごす空間に香りがあることは、とても大切なことなのです。 ―確かに、香りのある空間に入ると上質さを感じます。人は嗅覚を通して空間やそこにあるモノの質までも見極めてもいるのですね。 空間の香りは他にはどのようなことができるのでしょうか? そうですね、香りは一般的に人を心地よくさせるものとして知られています。一方で、遊び心やエキビションとして、人を怖がらせたり、不快な思いをさせたりするために使うこともありますよ。 一例を挙げると、中世、戦争の展示向けに作った香りなどですね。戦争の時代、そこにあった匂いを嗅ぐことで、まるで戦場にいるような感覚になり、恐怖感が生まれてくる。そういった香りでアーティストとコラボレーションをしたこともあります。これはやや極端な例ですね。(笑) ―特殊なシーンですがどんな香りなのか体験したくなりますね。恐怖や不快な気持ちなど、ネガティブな感情を引き出すというのは、アートとしての香りの面白い側面ですね。 では、多くの人が共に過ごす空間の場合、クリストフさんが考える、空間の良い香りとはどのようなものですか? 過去に、銀行から依頼を受けて、銀行に来た人が心地よく感じ、銀行への信頼感が増すような香りを作ったことがあります。銀行はあまり心地のよい場所ではありませんよね。何か間違っているのではないか、問題があるのではないかと心配になる人もいるでしょう。 空間のよい香りというのは人々がもてなされていると感じたり、心地よく感じたり、安心したりできる香りだと思います。香りは、人をより礼儀正しく、より愛想よくし、人間関係を円滑にすることが知られています。...
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"ベレアラボの香りは「空間のファインフレグランス」。身体や心の健康を常日頃から考えている製薬会社だからこそ持てるコンセプトは、香りの持つ大きな可能性を世界に発信することができる。" マスター調香師 クリストフ・ロダミエル そう語ってくれたのは、BÉLAIR LAB(ベレアラボ)のチーフ調香師であるクリストフ・ロダミエル氏。世界に名高いブランドの香水をはじめ、五つ星ホテルや有名アパレルショップの空間の香りなど、五感を刺激し⼼と体を解き放つアーティスティックな香りを作り続けるクリストフ氏に、「空間の香りと感性」をテーマにお話を伺います。 前編は、空間の香りの重要性やベレアラボのフレグランスづくりについて。後編では、ご自身の香りとの向き合い方や調香師としてのこだわりなど、気になる質問に答えていただきます。―クリストフさんが考える、ベレアラボとはどんなブランドでしょうか? まず、ベレアラボは非常にユニークなブランドです。「空間のための“ファイン”フレグランス」を開発しています。「“肌”ではなく、“空間”を香らせる」という文化が古くから生活の中に根付いている日本だからこそ生まれたブランドだと思います。 また、ロート製薬という薬学に根ざした会社で立ち上げられていることもユニークですね。香りの品質や科学的な背景に非常にこだわりを持っています。 「空間の香りづくりでここまでできるんだ」という香りの持つ大きな可能性を世界に発信することができるのがベレアラボだと思っています。近い将来、日本は「空間を香らせる」という分野で頭角を現すはずです。 ―「ファインフレグランス」とは一般的に香水のことをさしますが、空間の香りを「ファインフレグランス」と呼ぶのはあまり例がないですよね?はい。一般的には香水を「ファインフレグランス」、空間の香りは「ルームフレグランス」や「ホームフレグランス」と呼ばれ、残念ながら空間の香りには「ファイン」という言葉が付きませんね。また、香水より空間の香りは価格としても安価です。 なぜベレアラボの香りを「空間のためのファインフレグランス」と呼ぶのかというと、実は、香りの原料にこだわることで、香水=ファインフレグランスと同じ、もしくはそれより上をいく高品質な香りづくりを行っているからなんです。 ―香水の上をいく高品質な香りづくり。それはどういうことなのでしょうか? ベレアラボの香りづくりには、とても稀少で高品質な香料原料である「サステナブル香料」をふんだんに取り入れているのです。ハイグレードの香料をたくさん使うということは空間の香りとしてだけでなく、香水としても大変珍しいことなのです。 「“肌”ではなく、“空間”を香らせる」という日本が古くから持っている文化で使われていたのも、当時から大変な貴重品であった香木などの香料です。本来、人々が過ごす空間でこそ「ファイン」フレグランスが使われるべきなのです。 ―先ほどおっしゃっていた「薬学と香り」について。一見違う分野と思えますが、製薬会社が母体であることはどう生かされているのでしょう? ベレアラボでは香りを使ってサッカー選手やeスポーツ選手など、プロスポーツとパフォーマンス向上のための実験を行っています。香りの質が高いことに加えて、人の感性にどう働きかけるのか、機能的にはどのような効果が得られるのかを徹底的に調べるということは、身体や心の健康を常日頃から考えている製薬会社ならではの視点です。 実は、これは世界の香り業界を見渡しても他にない、大変珍しい取り組みなんです。 ―なるほど。製薬会社であるからこそ、香りの価値を見出す研究を行い、高い品質にこだわる。ここがベレアラボのユニークな部分なのですね。また、「“肌”ではなく、“空間”を香らせる」というのは、日本独特の文化なのでしょうか? 日本では1000年以上前から日常的にお香を焚く文化がありますね。日常を過ごす部屋の中に香りを漂わせて空間を包み込むということを、非常に長い歴史の中で行ってきています。古くから香りが儀式に用いられ、平安時代には香木を香水のように衣服に焚き染めたり、匂い袋を持ち歩いたりしたといいます。そこからベレアラボでコラボレーションしている「志野流香道」を代表とする「香道」という伝統芸道が生まれ、500年以上続いてきています。どれもとても特別で貴重な文化だと思います。 それに比べて私の故郷フランスでは、家で香りを焚く文化はまったくといって良いほどなかったのです。教会や暖炉、パイプ(たばこ)やキッチンを除けば、空間を香らせるためにお香のような何かを燃やすことはありませんでした。キャンドルだって昔は教会で使うか、灯りをとるために夜灯すだけでしたよ。それが最近になって、フレグランスキャンドルという香りを楽しむ目的を兼ねたキャンドルに発展してきたのです。 ー香りと言えばフランスをはじめ欧米の文化と思っていましたが、クリストフさんから見るとちょっと違うようですね? はい。日本の香り文明は、より神秘主義的で象徴的です。そして何より空間に対する価値の捉え方が違います。「肌」を香らせるための香水はルネサンス頃から欧米を中心に経済的にも発展してきましたが、「空間」の香りとなるとまだまだこれから文化を作っていく段階だと思います。 ―「空間を香らせる」という分野をリードする、ベレアラボの香りの特徴は他にどんな部分がありますか? このような日本の文化的背景に加えて、香りの「鮮度」に対するこだわりもこのブランドの注目すべき点でしょう。ベレアラボが提供する香りのフレッシュさは、香料原料、調香技術へのこだわりに加え、香りの再現性の高いネブライザー式アロマディフューザー(商品名:ナチュラル アロマディフューザー)によって実現されています。 このアロマディフューザーは、オイルを細かい霧のようにして空間に広げてくれます。目に見えない香りの彫刻のような感じで。私が志す「本物の調香」を尊重するために、香りの拡散技術にもこだわるという点も、世界的に稀有なレベルです。 私は日本が世界の鼻を魅了し、海外の空間における香りの技術や品質レベルの向上を誘発すると信じています。 ―日本が世界の鼻を魅了し、業界をけん引する。そう考えるのは、どのような背景からでしょうか? 一般的に、空間用フレグランスは玄関やトイレの芳香剤の延長線上でデザインされることが多く、非常に安価につくられています。なぜか、人々は自分の身に着ける香水と比べて、空間用フレグランスにはお金をかけたがらないのです。長い間、空間用のフレグランスに使用する香料には、高価なものを使う必要がないと考えられてきました。―これまで、香水用と空間用のフレグランスとでは原料の価格や品質レベルに大きな差があったということですね?はい。しかし、我々の鼻と脳は1つしかないのですから、私たちが過ごす空間はより良いものであるべきでしょう。そう考え、ベレアラボでは、肌につける香水と同じかそれ以上の品質レベルの原料を使い空間用のとして開発しています。 ...
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