樹木をベースとしたウッディノートとは?

樹木をベースとしたウッディノートとは?

樹木の皮、葉、枝などを原料とする ウッディノート。森林の中にいるような気持ちにさせてくれる木の香りは近年人気が上がってきています。

ベレアラボから新発売の、無垢材に囲まれた和の空間を想起する「FEELING MUKU(フィーリング ムク)」をはじめ、温かい木々の香りがベースとなっているベレアラボの香りをご紹介します。

ウッディノートとは?

ウッディノートとは、サンダルウッドやシダーウッドなどの樹木類の香調のことです。樹木から発せられる独特の落ち着いた香りは、温かみのある雰囲気や安心感を与えてくれます。揮発性が低く比較的持続しやすい香りなので、香料の全体をまとめる存在としてベースノートに用いられることが多く、香りを安定させる役割を担うことが多いのが特徴です。

ウッディーノートの香りのイメージ

ウッディノート、上品で落ち着きのある大人なムードを演出してくれます。代表的な香料としては、サンダルウッド、シダーウッド、ベチバーやサイプレス、日本人がなじみがあるものでいえば、杉やヒノキ、沈香(ジンコウ)などが挙げられます。

それぞれ原料によって特徴が異なり、「懐かしさを感じる」「温かみがあって安心する」「エキゾチック」「ミステリアス」など、香りの印象はさまざま。同じ木でも産地によって香りが異なる場合もあります。

 

ウッディーノートの代表的な原料

・サンダルウッド

サンダルウッドは世界で最も古い香料の1とつと言われており、日本では「白檀(ビャクダン)」の名で親しまれています。インド、東南アジアなどが産出国となる常緑樹で、ベルベットのように滑らかで、クリーミーな、温かみのある香りが特徴です。香道の世界や寺院などでの儀式で香木として古くから用いられ、扇子や仏具、建築にも使用されてきました。
サンダルウッドの木は絶滅危惧種に指定されていて、人工的な植林が難しいうえ特有の香りを放つまでに30年以上の長い年月が必要とされるため、希少な香料とされています。

・シダーウッド

シダーウッドとは広く針葉樹のことを指します。シダーウッドには、大きく二つに分かれており、バージニアシダー(モロッコ産・ヒノキ科)と、アトラスシダー(アメリカ産・マツ科)があります。バージニアシダーは削りたての鉛筆の香りとも表現されるドライでレザーのようなニュアンスを持つ香りで、アトラスシダーは、ソフトで甘さを含んだ温かみのある香りです。

・ベチバー

ベチバーとは、比較的温暖な土地に分布するイネ科の多年草のこと。樹木ではないですが、その香りからウッディに分類されます。精油は、およそ2〜3m地下に伸びる長い根から採取され、根が古いほど質の良い精油になります。
湿った土のような重厚で深みのあるウッディノートは雨上がりの土の香りを連想させます。特有のスモーキーな香りが気持ちを落ち着かせ、静かな印象を与えてくれます。

・ウード/アガーウッド/沈香

ウードはアラビア語で、英語名はアガーウッド、日本語では沈香のことを指します。インドや南アジアに生育する木から採取される希少な香料です。その香りはとても複雑で力強く、スパイシーさや酸味をも持つ香りであるのと同時に、甘さを放ち、温かく官能的でオリエンタルな印象や優雅さを感じさせるとてもユニークな香りです。
ウードの香料はジンチョウゲ科アキラリアという生木としては香りを持たない樹木から採取します。アキラリアの樹皮は風雨などで傷がつき菌に感染すると、修復のために樹液を出します。これが固まって樹脂となり、長い時間をかけバクテリアなどの働きによって変質し、特有の香りを放つようになります。ウードが取れる木が全体の10%程しかないことから、ウード・プランテーションが作られ人工的に生産がされるようになった現在でも、ウードの生産には大変な労力が必要で希少価値が高い香料です。


奥行きのあるウッドノートを楽しむ

ウッディノートの深く温もりのある香りは、他のさまざまな香りと相性がよく、香りに重厚感や力強さ、優雅さを表現したい場合になどに用いられます。
ベレアラボでは、パチョリ、ブロンドウッド、フランキンセンスなどと組み合わせることで香りにさらなる奥行きを出しています。

・FEELING MUKU(フィーリング ムク)

フィーリング ムクは、無垢材に囲まれ、美しく調和した和空間をイメージした香り。福島県の「八溝山地」産の杉から抽出した精油を使用しています。家づくりなどに使われる木の廃材から精油を抽出し、その後はバイオマスの燃料として利用します。森林資源を有効活用し、省エネルギーの循環型社会の形成に役立つサステナブルな香料です。
杉やホワイトシダーの清々しい木々の香りをやわらかなオリスルートが包み込み、オリエンタルなパチョリがかすかな余韻を残します。木のあたたかさと穏やかさに包まれたいときにおすすめです。 

 

・INSPIRING KODO(インスパイアリング コードー)

インスパイアリング コードーは、風や土、樹木など大自然の圧倒的な存在感を強く感じさせるウッディーブレンド。精神世界の芸術である「香道」の世界を表現した伽羅ウードやダークシダーウッドの木の香りが染み渡り、ありのままの自分に出会えるでしょう。
土を思わせるスモーキーなパチュリと穏やかな墨の香りが心に安寧を、まろやかに甘いベンゾインがインスピレーションをもたらします。静寂のなかで自分自身と向き合いたいときに使いたい香り。

 

・FLOWING COTTON(フローウィング コットン)

フローウィング コットンは、太陽のぬくもりをたくわえたコットンに包まれたような清潔感のある香り。ニューカレドニア サンダルウッドのウッディーノートをベースに魅惑的なブロンドウッドが重なって、陽だまりでまどろんでいるような穏やかな気持ちに。
心身をリセットして、清々しい気持ちになりたい時におすすめです。

木の香りは、集中したいときや気持ちを落ち着けたいときにぴったりな香りなので、仕事をする際、寝る空間で、リラックスの時間でなど、さまざまなシーンで使っていただける香りです。



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FEELING MUKU(フィーリング ムク) INSPIRING KODO(インスパイアリング コードー) FLOWING COTTON(フロ-ウィングコットン)

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